英語リスニング「聞き取れない理由」3つとは?
つい先日、
企業研修先の受講生さんから
「電話会議で相手の言っていることが
聞き取れなくて苦労しています。
他のみんなはわかってるみたいで、
なんだか自分だけ・・・
どうしたら、ナチュラルスピードの
英語が聞き取れるようになりますか?」
というご相談をいただきました。
さて、ナチュラルスピードの
英語が聞き取れない、というとき、
実は、主に「3つの理由」があるのですが
一体、なんだと思いますか?
では、結論から言いますね。
- 知らない単語が使われている
- 構文を理解できていない
- 音とスペルが結びついていない
ということなのですが
それぞれ詳しくみていきましょう!
1)知らない単語が使われている
・・・はい、そうです。
聞き取れない理由で
一番ありがちなのは、
「ボキャブラ」の問題です。
知らない単語は
聞き取れないし、
仮に聞き取れたとしても
意味がわからない。
当たり前、ですよね。
対策としては、
もちろん、「単語を覚える!」
しかないんですが、
以前にもお伝えしている通り
単語帳の「丸暗記」ではなく
自分の仕事の分野に関する語彙を
集めて、「自分ごと」で例文を
作ってみてくださいね。
ビジネス英語の語彙力アップは、
「仕事で使う単語に絞ること」
「自分ごと例文を作ること」
です!
2)構文を理解できていない
これも、リスニングで聞き取れない
理由として意外と多いのです!
例えば、
Not only A, but also B
って、
中学校で習いましたよね?
Not only A, but also B
=AばかりでなくBもまた
っていう決まり文句。
これも、この構文を知っているから
訳せる、理解できるのであって、
もし、知らなかったら?
Not 、only 、but 、also どの単語も
一つ一つはとっても簡単な単語ですが
その一つ一つを直訳しても
「AばかりでなくBもまた」には
なりませんよね?
こういうのは
「知らないとわからない構文」
(あるいは表現、と言ってもいい)
ですよね?
一つ一つの単語は簡単だったのに
意味がわからなかった、というとき、
もしかしたら、あなたが知らない構文が
使われていたのかもしれません。
日本人が苦手なのは
・仮定法を使った文章
・分詞構文
・無生物主語の文
など、いろいろありますが、
普段のビジネスシーンで使うことに絞れば、
文法オタクになる必要は全くありません!
限られた構文の知識でも十分対応できます。
レベルとしては、
中学レベル、せいぜい高1くらいまでの
文法知識で大丈夫ですよ。
3)音とスペルが結びついていない
実は、リスニングが苦手、
と言われる方の多くで、
これが一番のネックになっています。
例をあげますね。
apple
→ これ なんと読みますか?
「アップル」でしょ!
と思った、あなた、要注意ですよ。
apple の発音、weblio辞書で
確認してみてください!
https://ejje.weblio.jp/content/apple
発音を聞く、というアイコンをクリック。
はい、なんと言ってましたか?
「アポー」
ですよね?
「アップル」じゃないです。
「アポー」なんです。
つまり、
「アポー」が聞こえてきたときに
「apple だな」と英語のスペル(と意味)が
わからないと、リスニングはできないんです。
apple は単純すぎる例でしたので
もう一つ、例をあげますね。
There’s a lot of minor problems in this project.
これ、発音するとどうなりますか?
ゼアズ アロットオブ マイナー プロブレムス イン ディス プロジェクト
・・・ほんとうにそうでしょうか?
Google翻訳さんに発音してもらいましょう。
https://translate.google.com/?rlz=1C5CHFA_enJP698JP698&um=1&ie=UTF-8&hl=ja&client=tw-ob#en/ja/There’s%20a%20lot%20of%20minor%20problems%20in%20this%20project.
ツッコミを入れるべき箇所は複数ありますが
ここでは、
a lot of
に着目しますね。
a lot of = アロットオブ
多くの方がそう思っているはず。
しかし、実際にネイティブが話すとき
アロットオブ、 なんて発音している人は
いません。
あえてカタカナで表すなら
アロロブ です。
lot のt は音が変化し、
後ろのof とくっついた結果、
アロロブ(ブはものすごく小さく)
になっているわけです。
そう、つまり
「アロロブ」という言葉が聞こえてきたとき
頭の中で a lot of が浮かんでこないと
ならないわけです。
これができていない方が
とてもたくさんいらっしゃいます。
そして、特に「カタカナ」に
なってしまっている単語ほど
頭の中に正しい音とスペルが結びついて
いない、という現象が起きるのです。
例)
Manhattan マンハッタン
Internet インターネット
こんな単純な単語であっても
英語の発音には、ちょっと特徴的な
音の脱落、短縮、連結があるので、
カタカナとは全く違って聞こえるのです。
その発音ルールを知らないと
リスニングはできません。
まとめますと
ナチュラルスピードの英語が聞き取れないのは
1)知らない単語が使われている
2)構文を理解できていない
3)音とスペルが結びついていない
という理由が考えられます。
あなたの場合はどうでしょうか?
もちろん、このうち2つ、あるいは
3つ全部当てはまるよ!という方も
いらっしゃるかもしれません。
実は、現在、
1)、2)、3)を同時に鍛えるコツを
お伝えする「オンラインセミナー」を
企画しています。
内容が固まり次第、
こちらでまたご案内しますね。