【英語の動画】日本に住む黒人が感じること
リスニングには「多聴」と「精聴」がある、というのは
聞いたことがあるでしょうか?
「多聴」は文字通りたくさん聞くこと。いわゆる「聞き流し」は多聴です。
「精聴」は、スクリプト(答え)のある素材を、しっかり聞き取って、
できれば、書取りまでできるとなお良し。
英語の動画を見る、というのは「多聴」の学習法ですよね。
今回は、ある外国人YouTuberさんのチャンネルをご紹介します。
ぜひ、生の英語で「多聴」にチャレンジしてみてください!
The Black Experience Japan
https://www.youtube.com/c/TheBlackExperienceJapan
概要欄から引用
At the Black Experience Japan (SEJ) our mission is to repair the image of black people across the globe. We seek to lambaste the negative stereotypes of our people and share the black experience in Asia and beyond.
一つだけ難しい単語 lambaste
というのは、辞書によりますと
https://ejje.weblio.jp/content/lambaste
= 殴る、非難する、こき下ろす
つまり、黒人へのネガティブなステレオタイプをなくそう、という意図ですね。
ご覧いただくとお分かりになると思うのですが
日本(や、その他のアジア)に住んでいる黒人たちに、インタビューをした動画のチャンネルです。
長いものは1時間を超えていますが、私がお勧めしたいのはこちらの
“Don’t Come To Tokyo …”
https://youtu.be/srXYLdW15sM
ジェイソンさんの動画です。
私が面白い、というか興味深い、と思ったのは
ジェイソンさんが、日本に来て
「アメリカよりもいい!」と感じたこと
→ それは「黒人だから」、という理由で
差別的に扱われることが少ないこと
だというのです。
昨年の、黒人男性に対する警察官の暴力に端を発した、「Black Lives Matter」のデモや一連の騒動は、皆さんまだ記憶に新しいと思います。
アメリカに住む黒人にとって人種差別は今なお厳然として存在するもので、それが、社会に大変な軋轢を生んでいるわけです。
でも、黒人が日本に来たら、
「外国人」として扱われることはあっても
「黒人」として扱われることがほとんどない
そして、それが良かったです
とジェイソンさんは言っているのでした。
これは、私にとってはちょっと衝撃でした。
私はアメリカに住んだことはありませんが
かつて、私の恩師(日本人の英語の先生)から、こんな話を聞いたことがあります。
先生のお友達に、アメリカで、弁護士をしている黒人のご夫婦がいらしたのだそうですが、
二人とも、いつ会っても、スーツでビシッと決めていてオシャレなのだそう。
ある時、その日本人の先生が、
「二人とも、いつもとってもオシャレよね!」
と何気なく言ったところ、その時の回答が
「身なりをきちんとしていないと、この国では
黒人だという理由で不当に扱われることが
あるからなんだよ」
「たとえ、近所に出かけるときも、
きちんとした格好をするようにしているんだ」
というものだったのだそうです。
ちょっと、衝撃ではないですか?
(私はショックでした)
実は、
日本にいる方が、「黒人」であることを
意識せず、ずっと自由でいられる、
というのは、
この同じチャンネル内の他の動画でも話している人がいました・・・
〜〜〜
ところで、この動画のタイトルの
“Don’t Come To Tokyo …”
ですが、
ジェイソンさん曰く、
もし、本当に日本を体験したいなら東京ではなく田舎、あるいは地方都市に住んだ方がいい!
という意味なのだそうです。
動画のこのあたりで話してました。
↓
最後に、ジェイソンさんが
日本に来たい人や、日本語を勉強したい人に対してアドバイスしているんですが、
それが、日英を逆にすると、そのまま私たちの英語学習にも使える内容でした。
ここに日英ひっくり返してメモっておきますね。
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・英語を使う環境を作り出すこと
・英語で話せる友人を持つこと
・スマホやPCの設定を英語にすること
何か検索するときも、英語でやる、など
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ジェイソンさんの喋り方は比較的ゆっくり、はっきりなので、30分近い動画ですが、聞き取りやすいと思います。
こういう、英語ネイティブの動画やDVDを見るときは、もちろん、音声は英語で、字幕は日本語でみてもいいです。
で、気になったところだけ、英語字幕で見たり、字幕なしで見たり、などしてみてください。