英語ができると「世界が広がる」ってどういうこと?
「英語ができると世界が広がるよ!」
っていうコメント、よく聞きますよね。
でも「世界が広がる」って具体的に
どういうこと?
皆さん、どう思いますか?
〜〜〜
私自身が英語ができるようになって
一番よかったことは
「あ、日本でのやり方や考え方は
絶対、唯一ではないんだな」
ということを知ったこと
です。
〜〜〜
今、あらためて振り返ると、
英語ができるようになる前の私は、なんでも
「〜しなくてはならない」と考える人でした。
例えば・・・
朝9時までに会社につかなくてはならない
他の人が残業しているときは、
自分も残らなくてはならない
「場の空気」を読まなくてはならない
・・・みたいな。
「日本人あるある」のメンタリティだったんです。
でも、ですね。
私のそういう思い込みが外れたきっかけの
ひとつが、アメリカ出張でした。
私が初めてアメリカに海外出張に
行ったとき、「カルチャーショック」を
感じた瞬間が何度かあったんですが
今日はその話をしたいと思います。
初めての海外出張先は、当時、
本社工場があった
ウィスコンシン州マディソン。
アメリカ人同僚のJさんが、私と他数名を
自分の車に乗せて、ホテルまで送ってくれました。
私は後部座席に座っていました。
オフィスからホテルまで、
車で20分くらいの道のりだったと思います。
日本に留学したことがある、という
Jさんとは、日本の話で盛り上がります。
車内でのお喋りはだんだん白熱してきて、
私が運転席のJさんに何か質問したときのこと。
気がつくと彼女は、体を180度近くぐるっと
後ろ向きになって私の質問に答えていました。
答えている間、おそらく10秒以上。
そう、Jさんは、まったく前を見ないで、
運転しながら、私の方を見て質問に答えて
くれていたわけです。
私はハラハラしました。
わあ!Jさん!!
頼むから前を向いてくれ!
いわゆる「わき見運転」ですよ。
前を見てないので、やっぱり
ハンドルがグラグラするじゃないですか!
あぶなーい!!
・・・
でも、
アメリカのハイウェイは「広い」。
多少、ハンドルがグラグラしたくらいでは
全然、Jさんの運転に影響はなく
車は多少左右に揺れながらも普通に進んでます。
同じことを東京の首都高でやったら
まちがいなく壁に激突でしょう。
Jさんの、多少ラフな運転でも、
そのブレは、ハイウェイの広さの中で
吸収されてしまっていたんです。
「アメリカって、スケールが大きいな」
という驚きとともに、私は
「あれ?」
と何かに気がつきました。
Jさんの運転は、多少わき見でも、
所詮、広いハイウェイの範囲内。
多少ぶれたって、道路からはみ出ない。
この考え方って 他のことにも
当てはまるんじゃないか、と思ったのです。
日本人(=私)は、もしかして
細かいことを気にしすぎているんじゃないか?
〜してはいけない
〜しなくてはいけない
それって、狭い日本の中だけの
価値観なんじゃないか?って。
自分がいままで「〜しなくてはならない」
と思い込んでいたことが、
他の文化や国にいったら「違うかもしれない」
ということ。
自分の価値観に疑問を持てるように
なったのが、私が英語ができるようになって
一番よかったこと、でした。
私は、これが
「英語ができると世界が広がる」
ということなんじゃないかな、
と思っています。
単に、
英語ができれば情報量や知識が増える
ということだけではなく
物の見方や考え方、価値観が一つではなくなる、
ということ。
あなたは、どう思いますか?