「That’s a good question!」はほんとにいい質問なの?

みなさんは、ネイティブとの会話で
「That’s a good question!」
と言われた経験、ありませんか?
実は、私、この表現、
ちょっと怪しいな〜? と思っていたんです。
というのも、あるとき、アメリカ人の上司との
ミーティングでのこと。
私が、ある広告プロジェクトについて
ちょっと気になることがあって質問したんです。
「このアメリカ本社提供の広告素材について
日本やアジア圏の顧客の反応はどう予測していますか?」
すると上司は、
「That’s a good question!」
と言ったのです。
そして、その後に続いたのは…
「Let’s talk about this with sales team in Japan.」
日本のセールスチームと相談してみようか?
あれ?これって、
「わからないけど、さすがにそうは言えない」
っていう状況だったのでは?
↓
その後も同じようなシーンに出くわす機会が
何度かあって、気づいたパターン。
ネイティブに「That’s a good question!」と
言われるのはこんなとき
・答えを準備していなかった質問をされたとき
・答えがわからないけど、そう言えないとき
・即答したくない複雑な問題について聞かれたとき
・その場では答えたくない政治的な質問をされたとき
つまり、「That’s a good question!」は
時として「時間稼ぎ」なんですね!
もちろん、私も真似して使うようになりました(^^)
〜〜〜
でも、誤解しないでほしいのは、
必ずしもネガティブな意味だけではない、
ということ。
当時の部下のカナダ人に聞いてみたら、
こう言っていました。
「確かに時間稼ぎに使うこともあるけど、
本当に鋭い質問だと感心したときにも使いますね。
特に、自分が考えたことのないアングルから
質問されたときに便利なコメントですね」
なるほど!
だからこそ、「That’s a good question!」
と言われたときは、その後の反応をよく見ること。
すぐに具体的な回答に入れば、本当に
あなたの質問を評価しているのかもしれません。
でも、話題を変えようとしたり、曖昧な返事で
済ませようとしたら…あ、これは…という感じですね。
〜〜〜
こういう「本音と建前」は、実は日本語にも
たくさんありますよね。
「ちょっと検討させてください」
「社内で相談してみます」
これらも、状況によっては
「難しいけどはっきり断れない」というメッセージ
かもしれません。
実は英語もそうだったんですよ!
大事なのは、言葉だけでなく
相手の表情や声のトーン、その後の行動など、
「五感」で察知すること。
これが、そのさんがいつも言っている
「五感ビジネス英語」の考え方です。
単に、言葉を知るだけでなく、その裏にある
文化や習慣、コミュニケーションの流れを
理解することが大切なんですね。
〜〜〜
ちなみに、もし、あなたが相手から
「That’s a good question!」を、
即答が難しい、という顔でと言われたら、
なんと返事しますか?
↓
Take your time. ゆっくりで大丈夫ですよ。
No pressure! プレッシャーは感じないでくださいね!
なんて返事でもいいかもしれません。
その時は、こちらも笑顔を忘れずに。
ビジネスシーンの英語は、単に「英語表現を覚える」
ことにフォーカスするのではなく、
その裏にあるコミュニケーションのニュアンスにも
ぜひ注目してみてください!
<追伸>
このところ
「そのさんの、個別コースの募集はありますか?」
というお問合せをいただくことが増えました。
現在は大々的な募集はしていないのですが、
ご興味ある方はこちらからどうぞ。
「五感ビジネス英語」個別体験セッション
https://officesonoz.com/entry/
平日昼・夜または土日昼・夜とありますので、
選んでください。
ゴールデンウィーク中でも対応できる日もあります。
ご希望をお知らせくださいね。